DRUMとの旅

倫子です



このドラムをうけとったのは
先月  8月30日

アメリカから届くまでに
予定より2ヶ月ほど
余分に時間がかかった

オーダーして届くまで
約半年
一から作っていただいたドラム


去年の2月だったか 
なんかいる!って思った
ドラムをすでに持っているのにだ


ネイティブアメリカの絵が
描かれたものも
オーダーできるけど
しっくりこないから
絵の描かれてないものにして

結果的に
一部を
藍で染め
ゴールドで絵を描いた






家でも小さい音で
よく鳴らす

旅行に連れていくのだろうなと
思っていた


前日から
袋にいれ準備したが

当日朝
重いなぁとか
海で皮がのびたら
使えないかもーとか
ウダウダと思ったけど
宮崎では車移動だから
持っていくことにした






なんとなく訪れた
飫肥城址で
こんな光景が目の前に






ドラムをたたいてみる
広い空間に音がとけてゆく

ふと
友人のももに手渡す

ここは
ももの場所だと思った


理由?
そんなのどうでもいい

ももが
なんとなく行きたいと言ったから
ここに来た
ただそれだけ


その時のことを
彼女がblogに書いてくれた




うっかり訪れた飫肥城址
 
深い森がそこに現れました
 
トントントン...
 
倫子のドラムを
たたかせてもらいました
 
ドラムを鳴らしているうちに
 
何が鳴っているのか
 
何が震えているのか
 
何が共振しているのか
 
空気なのか 
空間なのか 
わたしの身体なのか
 
響いている
 
時間 空間 わたし...
 
鳴らす手というか
棒に添える手が
ドラムの皮の張った面を
跳ね返す反動を止めない
 
跳ねるリズム
響く音色
 
ドラムの音なのか
なんの音なのか
 
ドラムのトントントン...の音の中に
鈴のような高い音が
鳴り響いているような...
 
空間と一体になる
 
自然と...




ほんとに
その言葉のとおり





わたしの言葉で言うなら


自分が
時空間と一体になって
境い目がなくなる

思考なんて
全く働かなくて

自然と手が動き続ける

何かが
自分の内側から
溢れてくる.。o○





ドラムは
すでに
ひと回り大きいのをもっていて
舞のLIVEや
ワークショップでも使っているから
どんな効果があるのか?とかは
経験済みだけど

このバッファローのドラムは
このドラムなりの個性がある

何よりも
このタイミングで
アメリカからやってきた








この旅で
わたし自身は
海でたたくような気が
ずっとしていた

青島にいこう!となったとき
(そもそも島があるのも知らなかった)

あの海をわたる橋で
たたくと
なぜか決めていた


遠くに橋をみると
島に向かう人がひっきりなし

無理かな?と思ったりもしたが







私が通っている時
前にも
すぐ後ろにも
人はいなかった


この橋の上の動画はない




青島に上陸してからの動画


ももにも
ドラムを渡す


彼女は決して
自分から
このドラムをたたかせてと
言わない

彼女なりに
何かを感じとっているのだと思う

ドラムをたたいている彼女は
いつも幸せそうで
おだやかな顔をする

彼女の内側が
静かに喜んでいることが
伝わってくる




この後


わたしは
再度
2ヶ所で
ドラムをたたくことになる


その時のことは
全く言葉にならないし
私と彼女の中に
そっとしまっておく.。o○

いつか
言葉にできたとしても
言葉にしたくない


もちろん
動画はとられていない


本当に本当に大切なことって
そうなっちゃうのだ






空港に行く前に
近くの海に車を走らせた


今までとは違う 
海のエネルギーを感じた

浮かれた気持ちなく
その波を体の正面から
受け入れた

感じたことは
二人とも
同じようなことだった

今までに感じたことのない
海の音、周波数を
感じていた


そんな波の音と共に
ドラムをたたいた







宮崎での
ドラムの旅はここまで.。o○




持って行ってなかっても
同じように 
その場所にゆき
何かを感じていただろうけど


言葉にならないところで
わたしたちの
旅を深めてくれたのは
このドラムかもしれない



共に旅をして
よかったと思う
 

倫子